症例報告「手根管症候群」

患者40代女性
来院した時期2017年3月頃

主な症状

右手の手根管症候群。

母指、示指、中指、薬指の感覚がなくペットボトルのキャップを開けることができない。

しもやけのような痛みで夜中に目が覚めることもあり、朝方に強い痛みで目を覚ます日々が続く。 初めは皮膚科でステロイドと痛み止めを処方されたが効果がなく、その後ネットで調べて自分が手根管症候群だと思い来院に至った。

その他で気になる症状

特になし。

施術内容

本人から仕事が年度末で忙しかったこと、パソコン業務で指を酷使したことが原因ではないかと言われる。

まずは緊張を解く施術を行っていった。減腔で胸椎の可動域を広げながら身体の膨張圧を抜いていく。次に頭蓋縫合矯正で全身のバランスを整える。正体法で頸椎と腰椎に前弯をつくる。この時点で右手の痛み、痺れが半分になった。

その後、橈骨尺骨締めを行い、肩を開ける自己調整法をしてもらうと痛みと痺れが9割減となった。 一週間後の2回目も同じような流れで施術をしていくと、施術後には右手の違和感が消え、元通りになったと言われる。

考察

手根管症候群は手の使い過ぎで安静にしても治らなければ手術しかないと思っていたらしいですが、肩から入る緊張が抜けていかない状態が続いたため発症したと考えられる。

この場合、患部に触れると痛がって体が緊張してしまうので逆効果である。体にたまった緊張・圧を抜いた後に前腕の調整をすることで早期回復することができた。