症例報告「起立性調節障害」

患者10代男性
来院した時期2017年8月頃

主な症状

7月初旬から朝起きようにも強い眠気が残り起きていられない。一日中、眠気とだるさがあり学校に行くことができなくなった。

総合病院で起立性調節障害と診断され薬を処方された。しかい一か月ほど服用するが体調に変化がなかった。

その他で気になる症状

特になし。

施術内容

初回~3回目
整体術をメインに、骨格の調整と腹部の緊張を解いていく手技を施していく。

4回目~7回目
自律神経にアプローチする頭蓋仙骨療法をメインに全身の緊張、特に頭部の緊張を解いていく。

8回目~11回目
呼吸法と自己調整法の指導で自律神経を安定させていった。

考察

はじめは週一回ペースで通院してもらい様子を見ていたが、日によって体調が良かったりだるかったりして安定しなかった。以前よりは朝起きられるようになるが、なかなかすっきりとは起きられない。

そこで方針を切り替え、呼吸法と自己調整法を指導することで自律神経を安定させることを試みた。この方針の切り替えが回復の決め手となり、今までにない身体の軽さがあると実感された。

以前は常に水深30㎝の中を歩いているような感覚だったが、11回目の来院時には水深5㎝までになったと報告を受ける。

通院8回目までは日によって学校にいけない日もあり、行けてもお昼頃に登校していたが、通院11回目以降は毎日学校に行けるようになった。 目標は毎日一限目から授業を受けることだというが、その目標も近々達成されそうである。