症例報告「すべり症、五十肩、頭痛」

患者50代女性
来院した時期2013年12月頃

主な症状

10年以上前から続く腰痛があり、5年程前に病院で検査を受けすべり症と診断された。腰椎4番が滑っているので手術を勧められたが、それは避けたいと思い、グルコサミン、コンドロイチン、サメ軟骨などのサプリメントが良いと聞き、長年愛用されてきたが痛みが変わることはなかった。
痛みの症状が強く出る日は湿布やロキソニンを多用しながら生活してきたが、当院に通う息子夫婦からの勧めがあり来院に至った。

その他で気になる症状

左股関節痛、親指の巻き爪、背中の痛み

施術内容

背部の緊張が強く、触診で腰椎の前方すべりが確認できたので、まずは背部の緊張を筋筋膜リリースで解く。
続いて腹部に移り、胃リリース、肝臓リリース、腎臓リリースを入れていくと全身の力みがフッと抜け、そこから骨盤調整に入った。
施術後の動作検査で、腰痛が半分以下になり、肩の痛みも半分程度になったのを確認し初回の施術を終えた。
1週間後の2回目から踵骨、脛骨、腓骨の調整を入れていき重心を正していった。
1か月後の4回目の施術日には腰痛、肩の痛み、股関節痛、頭痛が気にならないレベルまでいけた。半年後、全身のバランスが整った影響からか、巻き爪がなくなったと報告を受ける。

考察

今回は腹部の施術がポイントになった。
腹部調整後は全身が緩み、間接法の矯正術の効果が高くなっていった。
サプリメントの影響か、腹部の違和感が最も強かった。
腹部の緊張を解く手法メインで進めたことが身体に負担なく回復を早めた要因であると推測される。