不調の原因

不調の原因は「自律神経の乱れ・身体のゆがみ・呼吸の乱れ」が
大きな割合を占めています

自律神経の乱れが引き起こす不調

自律神経とは?

自分の意志とは関係なく、刺激や情報に反応して、身体の機能をコントロールしている神経で、交感神経と副交感神経から成り立ちます。内臓を動かす、血液を流す、といった生命活動の源になる神経です。

交感神経とは?

身体を動かす、集中して考える、ストレスがかかるときに働きます。身体を活発に動かす役割を担う神経です。

副交感神経とは?

リラックスする、内臓が働く、眠る時に働きます。身体を回復させる役割を担う神経です。

自律神経のバランスが大切

このふたつの神経が交互にバランスよく働くことにより、活発に動いても、眠ることで回復することができるのです。

症例として、デスクワークの女性の方がずっと疲れがとれず、月経前症候群の症状(頭痛・胃腸の不調など)で生理後もしばらく全身の気だるさが残り、辛い思いをしておられました。
何かがおかしいと思われ病院を受診し、処方された薬を飲み続けても改善に至らなかったため来院されました。

施術で矯正をすることはほとんどなく、身体のこわばりと頭蓋骨の緊張を解いていきました。
施術後、全身の力みが抜けて呼吸が深くなると症状が消えていきました。生理痛や生理後の気だるさも気にならなくなったと喜んでおられました。

原因として、仕事の緊張状態がずっと残ることで、交感神経優位の状態が続いていたことがあげられます。この場合、サプリメントや薬を飲むことよりも、自律神経の乱れを整えることが症状を早期に改善する解決法になります。

身体のゆがみが引き起こす不調

人体は左右非対称であって、左右の足の長さが揃うことはありません。骨盤も同じことが言えます。そもそも内蔵の配置が左右対称ではないからです。

分娩の時、胎児は産道を回旋しながら出てきます。この時に頭蓋骨は強い圧を受け続けるのできれいなまんまる頭で生まれてくることはありません。頭上から見ると対角が出ているように見えます。この出っ張りは大人になっても残ります。人は生まれながら左右対象ではありません。

日常生活において、所作の癖、スポーツの影響で筋肉バランスが崩れます。このバランスの崩れが許容範囲を超すと「ゆがみ」となります。

ゆがみは筋肉や関節に痛みを出すだけではなく、神経や血管の走行に影響を与えます。神経や血管にストレスが続くと、末梢神経障害(運動神経・感覚神経・自律神経)、むくみ、アレルギーなど様々な症状を引き起こします。

なぜ身体はゆがむのか?

突発的な事故(衝撃)を除き、多くは骨格を支えている靭帯、筋肉、筋膜などが過度に伸びた状態や縮んだ状態にあるからです。緊張すると身体が縮こまるような感覚があると思います。 力んでいる姿勢からくる緊張が、身体の局部を縮こませてゆがみとして現れてくるのです。全身はつながっているので、局部のゆがみは全身に波及します。

普段の姿勢が大事

「いい姿勢とは背筋をピンとし、胸を張って、膝を伸ばすこと」

誰もが一度は聞いたことがあると思います。あなたは今まで、この姿勢に疑問を感じたことはありませんか?実は背筋をピンとは、背筋にギュッと力が入って背中の筋肉を縮めていることです。

人間の背骨は生理的湾曲といって、横からみればS字のようなカーブを描いており、しなやかな機能を支えています。よって生理的構造上、背骨をまっすぐすることは無理が生じているのです。

大事なことは、「胸を張らない、肩甲骨を寄せない、肩を後ろに引かない、肘や膝はビシッと伸ばさない」ことです。力みのある普段の姿勢が筋肉を硬くし、身体をゆがませてしまいます。この緊張状態での姿勢が痛みやコリの原因になっているのです。

呼吸の乱れが引き起こす不調

これは私の体験談です。
私は以前交通事故に遭い、首の痛み、腰痛、右手の痺れを発症しました。病院のMRIで、頸椎ヘルニアだと診断を受けました。

半年ほど病院でリハビリを続けながら治療院にも通院していましたが、右手の痺れだけはどうしても改善しませんでした。この時期は運動したらすぐに膝が痛くなり、疲れもなかなか抜けない状態で、風邪をひいてもなかなか治らない不調の時期でした。

「不調体質から抜け出したい」

自分でなんとかしようと、自然治癒力を高める方法を探し回っていた時、「深呼吸のまほう」という本と出合いました。その内容に感銘を受けた私は、より深く呼吸を知りたくなり、その呼吸の勉強会へ参加することにしました。

呼吸の勉強を始めて3カ月が経ったころ、ずっと苦しめられていた右手の痺れがなくなっていることに気が付きました。

「そういえば、最近ずっと体調がいい」

運動して疲れ果てても、風邪っぽい状態がでてきても、一晩寝れば翌朝はすっきりできるようになりました。体操やストレッチを日課にしておらず、いい呼吸ができる姿勢で普段の呼吸を整えていただけでした。
私の不調の原因は身体のゆがみではなく、力みのある姿勢からくる呼吸の乱れだったのです。
呼吸と姿勢が密接な関係にあり、身体に大きな影響を及ぼしていることが身にしみて感じました。

不調を解消するには

ひとつの症状にとらわれていると、湧いて出てくる様々な症状に振り回されてしまいます。
身体を根本的に改善しなければ、不調の芽はどんどん出てくるでしょう。
まずは症状の原因を知ること、そして症状がでにくい身体へと改善していくことが大事だと私は想っています。

人間は本来、不調になってもゆっくり休めば回復できる身体です。これこそ人間が持つ自然治癒力であり、この力を阻害する原因を無くすことで、症状が出てもすぐに消えていきます。
この自然治癒力を正常に働かせるために、「自律神経・ゆがみ・呼吸」を整えることが解決の糸口になると考えています。

当院はお客様と二人三脚で、「不調になりにくく、なってもすぐ治る身体」を目指していきます。